Phaseチーム
公開日
2026年10月14日

ターンテーブリストやスクラッチDJにとって、どこでも練習やパフォーマンスができることは、これまで以上に重要になっています。バックステージでのウォームアップ、公園でのセッション、移動中の暇つぶしなど、信頼できるポータブルターンテーブルがあるかどうかで大きく変わります。ただ、ポータブル機にもいろいろあり、作りの良さを重視したもの、改造のしやすさを重視したもの、機能を詰め込んだものなどさまざまです。
外でスクラッチするのに最適なポータブルターンテーブルを5台、それぞれの長所と向いている使い方とともに紹介します。
価格:約130米ドル
Numark PT01 Scratchは、スクラッチ専用に設計され、広く普及した初の一般向けポータブルターンテーブルです。シンプルで飾り気のないデザインがポータブルスクラッチのムーブメントを広め、クリエイティブなカスタマイズの流れを生み出しました。標準の状態では上級ターンテーブリストには物足りないかもしれませんが、改造しやすい設計で、カスタマイズのベースとして最適です。フェーダーの交換からトーンアームのアップグレード、オリジナルのスタート/ストップボタンまで、改造の可能性はほぼ無限です。
おすすめ:カスタマイズ性が高く手頃な価格でポータブリズムを始めたい、スクラッチ初心者やDIY好き。

価格:約280米ドル
PT01 Scratchの数年後に発売されたReloop SPiNは、より完成度の高いオールインワンモデルとして、ポータブルでのスクラッチ体験をレベルアップさせることを目指しました。トーンアームとカートリッジはPT01と同じですが、プラッターの安定性が大きく向上し、右利きと左利きのどちらにも対応できるよう、デッキの両側にクロスフェーダーを1基ずつ内蔵しているのが大きな進化点です。
大きな特長はBluetooth機能で、ケーブルを追加しなくても、スマートフォンやタブレットから直接ビートを流せます。こうした工夫によって、SPiNはPT01のよりモダンで多機能な後継機という位置づけになっています。
おすすめ:いきなり大がかりな改造をせずに、より洗練されたモダンなポータブルターンテーブルを使いたいDJ。

価格:約380〜450米ドル(在庫状況による)
ポータブルターンテーブルのロールスロイスとも呼ばれるOmniは、最もこだわりの強いスクラッチDJのために設計されています。プロレベルの機能を得るには大がかりな改造が必要なほかのモデルと違い、Omniは箱から出してすぐに最高レベルの体験ができます。
高品質なトーンアームとカートリッジ、抜群に安定したプラッター、超高精度のクロスフェーダーを2基搭載したOmniは、ほとんど文句のつけようがありません。すっきりしたミニマルなデザインと上質な作りも加わり、見た目も手ざわりもプロの楽器のようなポータブルデッキに仕上がっています。
おすすめ:改造に手を出さずに、本格的なプロ仕様のポータブル環境がほしい経験豊富なターンテーブリスト。

価格:約250〜300米ドル
Stanton STXは、ポータブルスクラッチターンテーブルの中でも新しいモデルです。後発ならではの強みを生かし、ライバル機に見られたいくつかの弱点を解消しています。最大の進化は、本物のミニInnofader Nanoクロスフェーダーを標準搭載したことで、本格的にスクラッチするDJにとって、操作感とレスポンスが大きく向上しています。
充電式バッテリーも内蔵しているので、乾電池や電源を気にする必要がありません。とはいえ、妥協点もあります。トーンアームと針はPT01 Scratchと同じため、Omniのようなハイエンド機に比べるとトラッキングの安定性と音質は劣ります。また、設計上12インチレコードを再生できない点にも注意が必要です。これは、このリストのほかのポータブル機にはない制約です。
おすすめ:改造なしで、プロレベルのフェーダー操作ができるモダンなポータブル環境がすぐにほしいDJ。

価格:約400米ドル(変動あり)
このリストの異色の存在であるSC1000は、ターンテーブルというより未来的なスクラッチデバイスです。ドイツのチームが設計し、手作業で組み立てているこの超小型デバイスには、小さなボディに驚くほどの機能が詰め込まれています。プラッターは実際には回転しませんが、ベテランのターンテーブリストも満足できる、驚くほどレスポンスの良いスクラッチ体験が得られます。
大きな特長のひとつが、市場で最も評価の高いクロスフェーダーのひとつ、ミニInnofader Proを内蔵していることです。優れたフェーダー操作に加え、最大±100%のピッチコントロール、MIDI対応、キューボタンなどの高度なデジタル機能を、バックパックに収まるサイズに搭載しています。
万人向けではありませんが、DJの世界でこうしたイノベーションが生まれるのは大歓迎です。限界に挑み、本当にユニークなものを生み出したRasteriとチームに心から敬意を表します。

ほとんどのポータブルターンテーブルで、いちばん酷使されるのはトーンアームです。速いカットでの針飛び、針圧の微調整、激しい練習ですり減る針。それが練習の妨げになってきたら、ポータブルターンテーブルとPhaseの組み合わせを試してみるのもひとつの選択肢です。針の代わりにRemoteをプラッターに載せるので、どれだけ激しくプレイしてもカットはクリーンなままで、ターンテーブルでDJソフトウェアを直接操作できます。Phaseとは何か、どんな仕組みなのかはこちらで紹介しています。
新しいコンテンツの公開をお知らせします!ニュースレターに登録すると、限定コンテンツがメールで届きます。